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2019/08
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なぜ自然農法野菜は有機野菜より安全・安心で健康に良いのか(改定版)
今回は、有機(オーガニック)野菜の問題を取り上げます。


私も、農業に関わっていない友人に有機野菜の問題について話をすると、全く知らないことが実に多いので、事実や実態をきちんと明かしていこうと思います。



有機(オーガニック)野菜は有機農法で作られますが、八ヶ岳ナチュラルファームの自然農法と普通の有機農法の最も大きな違いは、有機肥料を使うかどうかです。
 

つまり、当ファームの自然農法では有機肥料を入れませんが、有機野菜は当たり前ですが有機肥料を入れます。


野菜を作るためには、何らかの肥料を入れないとちゃんと育たないのではないか、また有機肥料は化学肥料と違って化学物質ではない有機物なのだから、体に良いのではないか、と思われるかもしれません。

 

これについて、以下で見ていきましょう。

 

1. 有機野菜の育ち方


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現在、ほとんどの農家は化学肥料を使って野菜を栽培しており、その野菜は窒素など濃縮された化学成分を吸収するので、すぐに生長しサイズも大きく育ちます。


一方、有機肥料を使う農家も、同じように野菜を早く大きく成長させたいと思い、どうしても有機肥料をたくさん入れて栽培してしまいがちになります。



そうするとその野菜は、生産者から養分となる食べ物をたくさん与えられるので、太って肥えます。


だから、有機野菜は緑色の濃いものや味が濃いもの、種類によっては甘過ぎるものができたりして、その特徴がかえって”売り”にされたりしています。

 

いかにも栄養豊富だし、美味しそうでいいではないか、と思われるかもしれません。


しかし、人間が太り過ぎなのは万病の元になるように、太り過ぎた野菜もまた実は健康的な食べ物ではありません。


しかも、もし体に良くない食べ物ばかりを食べて太ってしまっていたら、余計に良くありません。

 

それでは次に、有機野菜はどんな食べ物を摂取して肥えているのか、つまりどんな有機肥料の原料でできているのか見ていきましょう。

 

2.有機野菜はどんな原料で育っているのか


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有機オーガニック野菜に使われる有機肥料の原料には、鶏糞・牛糞・豚糞・馬糞など家畜の糞尿が使われている場合が多いのですが、


現状ではそれらの家畜は遺伝子組換え飼料抗生物質・ホルモン剤漬けで育てられている場合がほとんどです。


有機肥料の一つである油粕(あぶらかす)にしても、遺伝子組換え作物の菜種・トウモロコシ・大豆・綿実が原料となっている場合がほとんどです。



有機JASオーガニックとして認定されている野菜であれば、肥料に遺伝子組み換え由来の資材が使われるなど認められているはずがないと思われるかもしれません。


しかし、それは、農林水産省食料産業局の有機JAS規格資料15ページ 1.1.2.2(2)部分において、経過措置として、


有機オーガニック野菜の原料となる有機肥料に関して、「非遺伝子組換えの原材料等が入手困難であると認められている資材(油粕、遺伝子組み換えの飼料を使った家畜の排せつ物等)については確認の対象外とする」と明記されていることからも分かります(同資料19ページ1.1.4.2(3)、同21ページ1.2.1④、並びに22ページ1.2.2④及び⑥部分も同様の趣旨)。



同じく、有機肥料の米ヌカや稲ワラ、籾殻(もみがら)、落ち葉や剪定枝についても、農薬や化学肥料を使って栽培されたものを使っても、有機JASとして認定されています(上記農水省資料21ページ1.2.1②部分参照「栽培された草木を原材料とする場合、それが慣行農法由来であっても構わない。」)。(←「慣行農法とは、農薬や化学肥料を使う農法のこと。)


また、同19ページ1.1.4.2(3)等にある通り、米ヌカ、稲ワラ、籾殻、落ち葉や剪定枝、食品工場や繊維工場でできた資材、食品廃棄物が遺伝子組み換え由来であっても、(非遺伝子組換え資材が入手困難なら)有機肥料の原料として使って良いことになっています。

 

まさに法令規則や条約協定などでよく言われる「The devil is in the details.(悪魔は細部に宿る)」のようなもので、有機JASの規則には、上記のような抜け穴があり、


このことによって、遺伝子組み換え由来の肥料や農薬がかかった原料でできた肥料について、実質的には骨抜きにされており、有機JASとして認定されたオーガニック野菜でさえ、実際にはそれらの肥料を使っても良いことになっているのです。



以上のような事実は、有機オーガニック野菜を利用している消費者さえ、ほとんど把握していないと思われますが、


結果として有機オーガニック野菜は、化学肥料ではなく有機肥料で育っているのだから全く安全・安心だというわけではなく、


その有機肥料は、現状では遺伝子組換え飼料や抗生物質・ホルモン剤漬けで育った家畜の糞尿や、遺伝子組換え作物(油粕)、農薬がかかった資材を原料としている場合が多いので、そこまで見てみると問題があるということなのです。



ちなみに、なぜこのような抜け穴ができているのかといえば、遺伝子組み換え由来ではない家畜糞尿や油粕、農薬を使っていない米ヌカや稲ワラ等を入手することが現状の日本では非常に困難なので、


それを厳格に認めない規則にしてしまうと、有機JASの認定を取得できる農家がほとんどいなくなってしまうというのが背景にあると考えられます。

 

3. 有機肥料に含まれる硝酸態窒素のリスク


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有機肥料を使った場合であれ、化学肥料を使った場合であれ、小松菜やホウレンソウ、カブなどの肥料過多でできた濃緑色の葉には、多くの硝酸態窒素(硝酸塩、硝酸イオンとも言われる)という物質が蓄積しています。


この硝酸態窒素は、メトヘモグロビン血症といって、大量に摂取すると酸欠状態になったり、重度の場合は死亡することもあり、ホウレンソウに起因して15件の発症があったヨーロッパ(EU)では野菜に基準が設けられましたが、日本は特に設定していません(参考:農林水産省資料


ヨーロッパではホウレンソウはよく食べられるでしょうが、小松菜チンゲンサイ、カブ、ニラ、春菊といった日本で栽培されている野菜は食べられていないでしょう。


したがって、これら品種の野菜に起因する事件はヨーロッパでは発生せず、そういうわけでホウレンソウには基準を設けても、欧州市場にほとんど出回っていない小松菜等の野菜は基準を設けていないのだと思われます。


しかし、上記農水省資料にもありますが、一般的にこれら日本でよく食べられている野菜の方が、硝酸態窒素の含有量はホウレンソウよりも多いのです。
 

したがって、野菜に含まれる硝酸態窒素について、その物質をより多く含み得る小松菜などを食べる日本人は、基準を設けているヨーロッパ人よりもっと気をつけた方がいいし、


より一般的に言えば、肥料をやり過ぎた緑の濃い有機野菜などには注意した方がいいということです。

 

4. 農薬が使われている有機野菜もある


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そもそも有機野菜は、実は有機JAS規格で認められた農薬であれば、それらを使った場合であっても有機野菜と認定されています。


・有機JAS規格で認められた農薬(日本土壌協会資料276ページ以降参照)
 

ちょっと驚きなのですが、この一覧表を見ると、実はほとんどの野菜で農薬の使用が認められていることが分かるし、認められている農薬の種類の多さにも意外感があると思います。

 

有機野菜だから、当然農薬は使っていないだろうというイメージは、正確な事実ではないということですね。


これら農薬を使って作られた野菜も、有機(オーガニック)野菜として販売されているわけです。

 

5. 腐敗実験(保存実験)


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(自然農法センターWEBサイトより抜粋)


自然農法の世界では比較的有名なのですが、腐敗実験(保存実験)というものがあり、


①化学肥料で育った野菜、
②有機肥料で育った野菜、
③自然農法(自然栽培)で育った野菜


をビンごとに分けて、長期間保存するとそれぞれどうなるかという実験があります。


自然農法センターの保存実験
 

結果として、化学肥料で育った米や野菜はケミカル臭のようなツーンとした刺激臭が発生して腐り、


家畜糞尿の有機肥料で育ったものは糞便のように黒く臭くなって腐るのに対し、


自然農法で育ったものは腐りにくく発酵食品のような臭いになるようです。

 

これは、同じ作物でも、元々の原料(肥料)が何なのかによって保存結果が違ってくるという興味深い実験です。



したがって、有機(オーガニック)野菜だからといって、腐るとこのようになる食べ物を食べたいでしょうかということです。

 

6. 野菜は肥料を入れないと育たないのか


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それでは、上記の問題をはらんでいる有機肥料や化学肥料を入れないと、野菜はできないものなのでしょうか。


確かに、無肥料よりも、有機・化学肥料を入れた方が、それだけ苗の周りに養分がたくさんあるので、より簡単に早く大きく栽培することができます。



しかし、栽培方法を工夫すれば、肥料を入れなくても野菜は育ちます。むしろ、入れない方が真に健康な野菜が育つと八ヶ岳ナチュラルファームは考えています。



なぜなら、肥料がないと、野菜は懸命に生き延びようと、本来の力強い生命力を発揮するようになり、土壌や空気中にある様々な養分を自力で取り込もうとするようになるからです。
 

土壌の方も、これまで外部から肥料を入れられて養分過多になっていたのが、肥料を入れないようにすれば、本来の生態系バランスを取り戻し、有用な微生物や常在菌、益虫などの働きが活発になります。


そして、その働きが健康で豊かな土壌を作り、必要にして十分な養分を野菜に供給できるようになります。
 


そうすると、真に健全で健康な野菜、つまり本当に安全・安心な食べ物ができあがるのです。


もともと野山や野原が、人間の手を借りなくてもずっと豊かでずっと永続的に保たれているのも、そのような自然の摂理と力によるわけです。



その深遠なメカニズムに対する理解が及んでいない人間がそこに手を加えようとすれば、それがたとえ善意であったとしても、かえって生態系のバランスが崩れたりします。


人間が有害物質を含み得る有機肥料を入れて有機野菜を作るのも同じであり、それに対して肥料や農薬を入れない自然農法(自然栽培)の野菜は、そのような自然の摂理を理解し、自然本来の力を採り入れて育った野菜なのです。


いわば、慣行野菜や有機(オーガニック)野菜が肥料や農薬でできているのに対し、自然農法野菜は自然の生命力とエネルギーで出来ているのです。

 

7. 自然農法の野菜


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ちなみに、現在なぜこのような自然農法(自然栽培)でほとんどの野菜が作られていないのかといえば、農薬や化学肥料を使う慣行農法や有機肥料を使う有機農法と比べて、自然農法はとても手間と時間がかかり、


したがって利益を出して事業として成り立たせるのが非常に困難であり、効率を最優先する現代の産業構造にもそぐわないからです。

 

また、第二次世界大戦後の現代は、戦争で余った化学原料をもとに、日本でも世界でも農薬や化学肥料を使う方法を中心に農業が発展してきているので、


野菜たちも農薬や化学肥料の投入を前提とした品種が作られ、それらの品種はもはや自分自身で育つ力がなくなってしまっているからでもあります。

 

しかし、「体は食べたもので作られる」ということであれば、このような大量の農薬・化学肥料や有機肥料を入れないと育たない野菜などの食べ物を摂取し続けると、


人間という「種」も世代が進むにつれて、やがては徐々に健康的でなくなり、だんだん弱くなっていくと思われます。

 

そのような危機感や上記のような有機栽培の問題を考えた結果、八ヶ岳ナチュラルファームは、無農薬・無肥料で栽培することによって、自然の摂理や生命力を体に取り込むことができる自然農法にこだわって野菜を作ることにしているのです。


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・八ヶ岳ナチュラルファーム☘無農薬・無肥料の自然農法(自然栽培)による固定種野菜の宅配・通販

・Yatsugatake Natural Farm offers Home Delivery Service of Natural Farming Vegetables☘Pesticides-Free, GMO-Free, Healthier in Quality and Better in Taste than Organic Vegetables in Japan.
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テーマ : オーガニック、菜食、マクロビ
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八ヶ岳ナチュラルファーム

Author:八ヶ岳ナチュラルファーム
☘八ヶ岳ナチュラルファームは、無農薬・無肥料の自然農法(自然栽培)による固定種の野菜を作っています。


☘当ファームは、日本列島のほぼ真ん中あたりに位置する八ヶ岳連峰の南麓高原にあり、豊かな自然に恵まれた環境で農業を営んでいます。


☘自然農法の野菜は、無農薬・無肥料で作物を育てることによって、農薬や化学肥料・有機肥料に含まれ得る有害物質を取り込まないので、有機オーガニック野菜や通常の無農薬野菜よりも更に安全・安心です。


☘また、あえて無肥料とすることで、もともと畑の土や空気中に含まれている天然の養分・微生物・常在菌の働きや、作物自体が持つ生命力を最大限に引き出すことによって、自然本来のエネルギーに満ちた、苦味やエグ味のない滋味豊かな野菜を作っています。


☘さらに、通常の自然栽培と異なり、トラクターのような大型機械で畑を耕運しないことで、できるだけ土壌の生態系を保全したり、キュウリ・インゲン等つる野菜用の使い捨てプラスチックネットを使わないなど、より自然に優しく環境に負荷をかけない栽培を心がけています。


☘なお、当ファームの野菜は、その種子を蒔いて育てても次世代に同じ色形の子孫を残せないF1種(交配種)ではなく、全て固定種・在来種を採用しており、日本全国や世界各地の伝統品種・ブランド野菜を厳選して、栽培しています。


☘八ヶ岳ナチュラルファームは、以上の農法を採用することによって、自然や生き物たちと調和・共生するような農業に取り組んでいます。