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2017/09
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自然農法のコツ:肥料をやらずに野菜をどのように大きくできるのか
今回は、八ヶ岳ナチュラルファームが採用している無農薬・無肥料の自然農法のコツについてまとめました。


当ファームが、どのような栽培方法にこだわり、どのように工夫して野菜を育てているか、そして、その結果どのような野菜ができあがるのかについて、そのヒントになるかと思います。



1.畑の環境をを整える


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肥料をやらないで野菜が大きく育つというのは、一般的には信じられないと思います。


しかし、野にある草花や木々、林や森などは、人々の手を借りなくても自然の摂理によって問題なく育っています。


以前に生えていた草花や落ち葉、木々などが寿命を迎えて枯れ、小動物や虫たちの糞や死骸などと共に、それらがやがて朽ちて腐熟し、表土で様々な微生物や常在菌などにより分解されると、養分が豊かな腐葉土に変わります。


このような自然の恵みを生かすのが、八ヶ岳ナチュラルファームによる自然農法のコツの一つです。



つまり、除草剤や殺虫剤のような農薬を使わず、畑においてアマガエルやミミズなどの小動物やテントウムシやバッタなどの虫たち、さらに小さい微生物や常在菌などを生かし、その生態系バランスをできるだけ維持し豊かに保つようにすることです。



普通の慣行農家や有機農家は、頻繁にトラクターで畑を耕運し、砂漠のように雑草一つないまっさらな状態にします。


しかし、八ヶ岳ナチュラルファームでは、トラクターのような大型機械で耕運することはせず、耕すにしても部分的に管理機で表土の雑草を取り払う程度にし、しかも頻繁にせずに最低限の回数に留めます。


そして、畑の土壌環境が自然の摂理に従って豊かになっていくように計らいます


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2.野菜を鍛えながら育てる


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しかし、そのように畑の土を始めとした自然環境を作っただけでは、野にある草花や木々のように、自然のまま放ったらかしで野菜ができることはありません。


野菜はその周りの雑草とは比べ物にならないほど弱く、放っておけば雑草の生長に負けて覆い尽くされて、日光による光合成もできなくなり、雑草に土の養分を吸い取られ、跡形もなく消えていきます。



したがって、野菜そのものをタネの段階から鍛え直すことをします。



農薬や化学肥料を使う慣行農家や有機肥料を使う有機農家は、肥料がたくさん入った育苗培土を使って、野菜の苗を育てます。


暖かいビニールハウスの中で、水もたくさんあげるので、野菜の苗は文字どおり温室育ちの状態になります。



これに対して八ヶ岳ナチュラルファームの自然農法では、あえて肥料のたくさん入った育苗培土を使わず、野菜のタネは畑に直播きします。


タネは、天候の行方を測りながら、そこで発芽し、あえて水やりもしないので、自分の力で育っていかなければなりません。


そこで、タネは生命力を最大限にまで高め、常に水分と養分を求めて、苗の根をどんどん伸ばすようになります。


したがって、自然農法の野菜の苗は、自分の力で生き延びるために、慣行農法や有機農法の野菜の苗よりも、生命力に溢れ、根張りも良くなります



また、ほとんどの慣行農家や有機農家は、ビニールマルチといって、畑にビニールを敷いて、そこの野菜の苗を植えつけます。


そうすることで、苗の周りはビニールに覆われているので、雑草が生えず、除草の手間が省けます。


また、ビニールのおかげで下の土は水分が保持され、また温度も高くなり、おまけに化学・有機肥料もたっぷり入れられるので、野菜はそれだけ早く大きく育つようになります。



これに対して、八ヶ岳ナチュラルファームでは、環境に負荷をかけないよう、使い捨ての石油化学資源であるビニールマルチを一切使いません


また、人体にとって有害物質となり得る化学・有機肥料も入れないので、野菜の苗は自分の生命力やエネルギーを最大限に発揮し、それに畑の土壌や空気中にある様々な養分を目一杯に取り込もうとして育つようになります。


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3.手間をかけて世話をする


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それでも、やはり人間が世話をしないと、野菜は雑草に負けて育ってくれないので、苗の周りに生えてくる雑草をこまめに取り除いてあげます。


除草剤を使わず、しかもビニールマルチがないと、雑草は、とめどなく、これでもかと言わんばかりに、どんどん生えてくるので、もうひたすら取り除き続けます。


そうしないと、野菜は日光が当たらなくなって光合成ができなくなり、雑草に養分も吸い取られて、跡形もなく消えていってしまうからです。


しかし、周りの雑草を取り除いてあげると、次の日など苗は目に見えて大きく元気になってくれるので、それが嬉しくて除草作業を続けることができます。



とはいえ、八ヶ岳ナチュラルファームにとって、実は雑草は敵ではありません


雑草は、ありがたい有機物であり、天然の養分のかたまりなのです。


したがって、野菜の苗の周りに、抜き取った雑草を敷いてあげます。


これが野原や森林における作用と同じように、やがては腐熟して、野菜の苗に養分をもたらしてくれます。


つまり、周りにある雑草のおかげで、野菜も大きく育ってくれるのであり、雑草は本当は雑草なんかではなく、自然の恵みなのです。


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4.豆科の働きを活用する


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ダイズやアズキ、インゲン、エンドウなど豆科の植物は、他の野菜よりも自ら成長するメカニズムが発達しています。


豆科の根には根粒菌がたくさんいて、その根粒菌が空気中にある養分の窒素を取り込んで、豆の苗や土に供給してくれるのです。


八ヶ岳ナチュラルファームは、この働きを利用するため、畑の至るところで、ダイズを中心として豆科の野菜を栽培しています。


このことによって、空気中の窒素成分を畑の土壌に固定させるよう努めています。


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5.自家採種する


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八ヶ岳ナチュラルファームでは、固定種の野菜を栽培しているので、親の野菜から採ったタネを蒔けば、次にできる子の野菜は親と同じ色形のものができます。


普通、スーパーや宅配で使われている野菜たちは、ほとんど固定種ではなくF1種と呼ばれる交配種なので、このように親と同じ色形をした子孫を残すことができません


したがって、そのような野菜では自分で種を採る、つまり自家採種もできないのですが、八ヶ岳ナチュラルファームでは固定種を選別して栽培し、できるだけ自家採種する品目を増やしていこうと考えています。


なぜなら、自家採種した品種というのは、その土地の気候や畑の土壌環境に適応して育った野菜たちなので、その野菜のタネからできる次の世代の野菜たちは、DNAにその気候や土壌の情報が既に組み込まれているので、そこの畑でより生育しやすくなっているからです。



スーパーや宅配で使われているF1種の野菜たちのタネは、たいてい日本で採取されたものではなく、欧米や豪州、中国や東南アジア、豪州・南米やアフリカなどで育成されたものが多いです。


というのも、日本で採種するより、外国の方がコストが安く、気候も合っていたりするからです。


普通の慣行農家や有機農家は、そのような外国で育ったタネを使って栽培するので、日本の土地では必ずしも適合的にうまく生育するわけではなく、余計に農薬や肥料を投入することが必要になってくるわけです。



逆に、同じ土地で毎年、自家採種を繰り返していけば、それだけその野菜のタネはその土地の気候と畑の土壌に適合していき、より少ない養分でより病害虫に抵抗性のある元気で健康な品種に育っていってくれるのです。


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6.終わりに


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このように、八ヶ岳ナチュラルファームでは、畑を整え、野菜を鍛えながら育て、手間をかけて苗の世話をし、豆科の働きを活用し、自家採種を増やしていくことによって、無農薬・無肥料の自然農法で野菜を大きくして育てています。


このような方法で栽培するからこそ、農薬や化学・有機肥料に含まれ得る有害物質を取り込まないので真に安全・安心であり、作物の生命力と大地の様々な養分を最大限に活かした本当の美味しさを味わえる野菜になります。


よろしかったら、お試しください。


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テーマ : 食と健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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八ヶ岳ナチュラルファーム

Author:八ヶ岳ナチュラルファーム
☘八ヶ岳ナチュラルファームは、無農薬・無肥料の自然農法による美味しい固定種の野菜を作っています。


☘当ファームは、日本列島のほぼ真ん中あたりに位置する八ヶ岳連峰の南麓高原にあり、豊かな自然に恵まれた環境で、農業を営んでいます。


☘自然農法野菜は、無農薬・無肥料で野菜を育てることによって、農薬や肥料に含まれ得る有害物質を取り込まないので、有機オーガニック野菜や減農薬野菜よりも更に安全・安心です。


☘また、あえて無肥料とすることで、もともと畑の土や空気中に含まれている天然の養分・微生物・常在菌の働きや、作物自体が持つ生命力を最大限に引き出すことによって、自然のエネルギーに満ちた美味しい野菜を作っています。


☘さらに、トラクターのような大型機械で耕運しないことで、できるだけ土壌の生態系を保全し、ビニールマルチなど使い捨ての石油化学資源を使わないことで、自然環境に負荷をかけない栽培を心がけています。


☘八ヶ岳ナチュラルファームは、以上の農法を採用することによって、自然や生き物たちと調和・共生するような農業に取り組んでいます。


代表 松本健介

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